「すごい人になりたい」と思っていたあの頃を思い出す絵本・『野心家の葡萄』

読書記録

小型の本屋さんでとある絵本を見つけました。

「野心家」と「葡萄」が結びつかなくて、一体どんなお話なんだろうと見本を確認。即購入を決めました。

今回はこちらの本を紹介します。

あらすじ

絵本なのでお話自体は短く、あまり長く書いてしまうとネタバレになるので手短に一言。

野心家の葡萄が世界一の葡萄になるために、生まれ育った果物屋から飛び出す話です。

これだけ聞くとどこかの海賊王みたいですが(笑)、そんなに夢のある話じゃありません。むしろめちゃくちゃ現実を突きつけてくるお話です。

すごい人になりたかったあの頃を思い出した

この野心家の葡萄は、若者の無知とか、思春期の大人になりきれない子供を表していると思いました。

幼い子供よりは物がわかるようになったけど、まだ俯瞰して物事を見れない独特のあの感じ。

就活時、意識高い系(笑)だったあの頃、何者かになりたい、特別になりたい、すごい人になりたい、自分はしょうもない人間だから誰かになりたいと思っていた時の感情が蘇ってきました。

今は自分はすごい人にはなれないと割り切って生きているけれど、まだ夢を捨てきれなかった時代がフラッシュバックしてきたわけです。

この本の最大の趣旨は、大成するためには、結局それまでに関わってきた人に感謝できるかどうか。

自分だけの力で何かを成し遂げることはできないということが、短い話の中に凝縮されていると感じました。

絵本はこちら↓

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