自己分析しても自分にできることが見つからなさすぎて鬱

就活

人生を遡ってもできることなんて見当たらないんだが

就活生の時、自己分析を行なった私の感想です。自己分析用の書籍を買って試してみたり、ツールを使ったり色々しました。でもやればやるほど自信を無くしていく…。今回はその時のお話をさせてください。

自己分析の難しさ

そもそも自己評価が低いときつい

自己分析って自分を冷静に客観視できないと正しく判定できません。自分に自信がありすぎても過大評価になってしまう。反対に自信がなさすぎても過小評価です。

自分にできることは何もない、自分は人より劣っていると端から思っていると、自分の経験を正しく評価できないんです。これが難しい。自己評価が低い人間はまず意識改革から始めなければならない。でもそんなことをしていたら就活が進まないし、変な詐欺案件に食い物にされたりします。自己分析が正しくできる土壌は就活前から意識して作っていくことをお勧めします。

上には上がいる

私の両親は教育熱心なタイプだったのですが、私は小学生の頃からずっとこう言われてきました。「上には上がいる」と。

テストでいい点を取ってもダメ。満足したらダメ。上には上がいるんだからそこを目指さなきゃ、と、ずーっと言われてきました。結局それで心を潰してしまったのですが、子供の頃の考え方はなかなか抜けません。自己分析で「人よりできることを探そう」と言われても、「いや、私のできるレベルなんて大したことないし、アピールポイントにならない…」と変換されてしまうのです。

人と比べすぎるのは良くないと思うのですが、そもそも自己分析自体人と比べないと行えないものです。この塩梅が難しい。人と比較=自分を否定の図式が出来上がっている以上、そこから抜け出して考えるのはちょっとやそっとでは変えられません。

仕事で生かせる力がどの程度のレベル感なのかわからない

そもそも得意なことがあったとしても、それが仕事で生かせるものなのか想像がつきませんでした。文章を書くのは好きだけど、もちろん今までビジネス文書なんて書いたことはありません。継続力とか問題解決力とかも抽象的でどのレベル感を求められているのかわかりませんでした。

結果、この程度じゃ自己PRにも繋がらないだろうなと思ってしまい、より落ち込んでいく結果に。これっぽっちも長所なんて見つけられませんでした。

自己分析で困ったこと

芸術家を勧められる

自己評価が低い以上、自分だけの力で自己分析していては埒が空きません。この世には数多の自己分析・適職診断ツールがあります。これを10数個やってみました。そのほとんどで芸術家タイプと診断されました。それで食えたら就活なんてしてないんですけど…。

適職に関してもパティシエやイラストレーターを勧められたり…。そういうことは高校生の進路相談で教えてほしいです(笑)。

しかもググると芸術家タイプ=社会不適合者って出てくるんですよね。まあそうかもしれないですけど、就活している身としてはこのまま就職先が決まらないんじゃないかと不安になったものです。

人生を振り返っても成功体験は「鬱から回復したこと」

面接の定番、自己PR。ここではこれまでの人生で成し遂げたことや、壁にぶつかった時にどう対応したかを絡めてアピールするといいとのこと。大体の人が部活や学業のことを書くと思うのですが、私にはそんな特筆すべき経験はありません。私にあるのは鬱から回復した経験のみ。当然と言えば当然です。病気のせいでまともな学生生活は送れていなかったのですから。

でも企業はそういうエピソードを求めていません。むしろマイナスイメージです。でも私はこの時、鬱から回復したことこそ自分のアピールポイントだと本気で思っていました。私は大学4年の2月まで就活をしていたのですが、秋頃になってやっとこの話をするのをやめたくらいです。もう少し早く気づいていれば、焦ることなく就活を終えられたかもしれません。

数字で出した実績なんてないんだが

自己分析はその後の書類作成にも関わってきます。就活本を見ると、ド定番のガクチカ・自己PRでは自分の実績を数字でアピールしましょうと書いてあります。例としてはアルバイト先の売上を◯%上げたとか、サークルの参加率を上げたとか。簡単に言ってるけど普通の学生生活で数字で結果を出すことなんて無くないですか?せいぜいテストの点数くらいじゃないんですか??バイト先の売り上げってそんな簡単に上がるもんなんですか???

世の大学生はそんなに就活を意識して、実績を作りながら学生生活を送るのが普通なんでしょうか…。私の勉強不足かもしれませんが、自分が何も成し遂げていないことを突きつけられている気分になりました。

人と比べたら大したことないので落ち込む

「上には上がいる」でも述べましたが、結局これに尽きます。どれだけ自己分析しても他の人と比べたら大したことない。これだけで面接も堂々と受けられなくなります。何をしたら正解なのか、しょうもない自分をどこまで掘り下げれば許してくれるのかわからない。とても苦しかったです。

現在の私

適職診断通りのエンジニアとして働いている

「芸術家タイプのあなたにはこんな仕事がおすすめ!」と書いてあったエンジニアとして現在も働いています。一度転職していますが、職種を変えず続けられているということは性分として合っていたのかもしれません。

数字の実績がなくても評価してくれるところはある

書類を書く上で苦労した数字での実績についてですが、結局これについては私は記載しませんでした。

自己PRに何を書いたかというと、「居酒屋バイトでみんながやりたがらないみみっちい仕事をコツコツ続けたこと」です(笑)。それでも忍耐力とか継続力とか縁の下の力持ち的なところが評価されたのだと思います。職種としてもこれらのアピールはマッチしていました。

数字で記載することに囚われず、入りたい会社・業種・職種で求められていることをアピールすれば内定に繋げられると思います。

自己分析への向き合い方

芸術家タイプでも向いていることがある

私は毎度芸術家タイプと診断されていましたが、芸術家タイプだからと言ってアートに関わる仕事以外向いていないわけではありません。実際に私が適職と診断されたもので一例を挙げると、

経営コンサル・システムエンジニア・プログラマ・オペレータ・営業事務

など、専門知識がなくても今からでもなれそうな職種はいくつかありました。

もちろんやりたいことがあるならそれを選べばいいのですが、もし何もなくて、自分にできることもわからないようでしたら参考にしてみてもいいと思います。

どんなに小さいことでも実績。人と比較せず自分が頑張ったことに向き合おう

数字としての結果を持っていたり、サークルで役職を持っていたりなど、わかりやすい実績だけが評価されるわけではありません。もちろん数字があった方が相手には伝わりやすいと思います。しかしそれだけが全てではないということです。自分が頑張ったこと、力を入れたことを堂々と喋ってみましょう。自信があるように見せることも面接では大事です。

基本就活生はポテンシャル採用

大半の就活生は社会に出たことがありません。企業側はその社会に出たことのない人を教育する前提で採用しています。実績や経験が必要だったら中途採用をすればいいわけです。だからそこまで特筆することがなくても採用はされます。だから自分には特技も資格もないから…なんて落ち込む必要はありません。経験がないんだからできなくて当然です。

分厚い自己分析対策本をやってもやり方を間違えれば糧にならない

「そもそも自己評価が低いときつい」でもお話ししましたが、自己評価が低い状態で一人で自己分析を続けていても病んでいくだけです。自分視点で周りと比較して分析するのではなく、自分という他人を淡々と分析する気持ちで行ってください。難しいかもしれませんがこれだけでもだいぶ楽になります。

やり方が間違っていれば永遠に自己分析の沼から抜け出せません。せっかくしっかり自己分析するなら、自分を追い詰めない視点で行ってみてください。

人に褒めてもらう(相談する)

自己分析が辛かったり、自分でできない!というときは他己分析してもらいましょう。

これについては私もやっておけばよかったと思っています。

人に自分の長所を聞くとか恥ずかしいし、ボロクソに言われたらどうしようと思っていました。でも安心してください。普通の人は面と向かって人のことをボロクソに言ったりしません(笑)。

よくお受験の時に「受験は団体戦」と言われたりしませんか?受ける学校も違うし個人戦に見えるけど、受験まで頑張る空気感とかは団体で作っていくものです。就活も同じだと思います。情報を共有したり、一緒に頑張る空気感を作って行けたら辛さもきっと減ります。

もしこれから就活の方は、家族や友人、キャリアセンターなどの周りの人を巻き込んで就活に臨んでいただきたいです。

まとめ

自己分析でネガティブに人と比べることはやめよう!

これです。

これをやめるだけで就活はもっと楽になります。

そんなに簡単に考え方なんて変えられないよ!と思ったら、ネガティブ思考で出た答えに逆張りしてみてください。「もっと他にできる人なんてたくさんいる」→「いや、でも苦手な人もたくさんいるはずだ」みたいにです。謙虚な人はこれくらいでちょうどいいと思います。

みなさん、就活で病んで心を壊さないようにね。

自己分析で使用したもの

・逆求人サイトの「OfferBox

適職診断NAVI

・書籍「絶対内定

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