うつ病で退職後、障害者雇用枠へ

うつ病

動画はこちら

みなさんこんにちは、鞍馬欄子です。
私は新卒2年目でうつ病になって休職し、時短勤務で復職、その後退職しています。
今回は、障害者雇用枠への転職についてお話ししたいと思います。

うつ病になってから退職するまで

まず、私がうつ病になった経緯と退職するまでの経過についてお話ししたいと思います。

先ほどもお伝えした通り、私は新卒2年目でうつ病と診断されています。この理由はパワハラがあったとか、長時間残業がとかではありません。単純に自分で自分を追い詰めてしまったことが原因です。


私は未経験でプログラマーとして就職したのですが、その会社は基本的に未経験者を採用している会社でした。全員同じスタートなわけです。ただ中には大学の授業で多少プログラミングをやったことのある子とか、要領のいい子がいてどんどん差がついてくる。自分は慣れるまで時間がかかるタイプだって自覚はしていたんですけど、それでもキツくなってしまいました。仕事終わりに泣きながら帰るとか、でも誰にも相談できないみたいな状態でした。


それでもう限界になってしまって、もともと眠れなくて通っていた心療内科に「もう限界です」と言って、休職の診断書を出してもらいました。


休職当初は「自分なんかが休んで良いんだろうか?」とか思っていたのですが、1週間くらいで寝たきりの生活になっていました。お風呂にも当然入れないし、ご飯も食べるのが面倒で食べない状態です。
そこからしばらくして、やっと2、3日に一回起き上がれるくらいになりました。休職して1ヶ月ちょっと経った頃からようやく毎日少し日中に活動(掃除とか)ができるようになったくらいです。


休職中は傷病手当金で生活していたのですが、支給金額から社会保険料等を支払わなければならないので、手元に残るのは10万円未満でした。お金の不安があったため、体調は万全ではなかったのですが、休職2ヶ月半で復職することにしました。これが判断ミスだったと思います。食事をとっていない時期が長かったので体力も落ちていて、とてもフルタイムでは働けませんでした。最初の1ヶ月だけ時短勤務で、あとはフルタイムに戻したいと思っていたのですが、体がついていかずフルタイムに戻すことができませんでした。
時短勤務のお給料は、傷病手当金よりは多かったのですがそれでもカツカツで、この状態を長く続けるのは無理だなと感じていました。ただ、一緒に働く人には恵まれていたので、なるべくそこで働き続けたかったんですよね。なので障害者雇用の導入を会社に打診しました。会社と雇用契約について相談したのですが、結局はお給料を上げるのは難しいと。私としても今のお給料で生活し続けるのは厳しいと感じていたので、そこで退職することになりました。

転職した理由

転職しようと思った理由は、先程の通り、今のお給料で生活し続けるのが厳しいと思ったからです。
また障害者雇用枠で転職しようと思った理由は、これまで時短勤務で働いてきて、突然フルタイム勤務と残業をこなして働くことに不安があったからです。復職の時に無理をしてしまったので、同じ失敗は避けたいところでした。

障害者雇用枠のメリット

私が思う障害者雇用枠のメリットは2つあります。

一つ目は体調に応じて業務量を相談できるところです。
一緒に働いている方には障害を開示しているので、入社してしばらくは残業なしでとか、今体調が良くないから業務量を減らして欲しい、という相談や調整が可能です。

二つ目はお給料を安定させることができたことです。
これは私が今フルタイムで働いているのもあると思います。ただ、前の会社は残業して当然という社風だったので、残業なしフルタイムで働けていることが助かっています。お給料は新卒時代の額まで戻ってしまいましたが、休職や時短勤務と比べたらとても生活しやすく感じます。

転職活動の準備について

これは大都市圏に住んでいる方限定になってしまうかもしれませんが、障害者雇用枠での転職活動はエージェントを利用することをお勧めします。

転職サイトから企業への直接応募だと、採用熱量の低い会社も募集をかけているため、書類選考待ち期間が2ヶ月になることもザラにありました。
エージェント経由の場合、エージェントに高いお金を払って採用活動をしているため、採用熱量も高い会社が多いです。選考もスムーズに進むことが多いため、短期で転職活動を進めたい方にも向いていると思います。

また、エージェントに登録する際は、電話する前に必ず「自分の障害内容」「その対処法」「求める配慮」を人に説明できるようにしてから電話をかけてください。最初の面談でこの質問にうまく応えられないとエージェントに登録さえさせてくれません。お断りになってしまいます。内容についてはそんなに仰々しく考える必要はありません。


障害内容:気分の落ち込み、不眠
対処法:毎日同じ時間に就寝するなど、規則正しい生活を心がけています。
求める配慮:残業時間の抑制、相談できる機会を設けていただきたいです。


このくらいで大丈夫なので先に準備しておくことをお勧めします。
履歴書・職務経歴書の書き方については一般の転職活動の書類と基本同じです。私はdodaのサイトを参考にしました。

職務経歴書の書き方|書類作成のコツと133職種のサンプル
職務経歴書の書き方を基本から完全ガイドします。転職活動が初めてでもすぐに職務経歴書が作成できるようになる133種類のフォーマットのダウンロードが可能。書くべき内容・項目の詳細解説、PC(パソコン)で作成する際のコツまで、職務経歴書作成に必要...

障害者雇用独特の書類の書き方や面接対策についてはエージェントの助言で事足りると思います。atGPのサイトもお勧めです。

応募書類の基本「履歴書」の作成のポイントと提出のしかた | atGPしごとLABO
履歴書は応募書類の基本で、企業に自分を売り込むためのいわゆる「パンフレット」です。また、応募先の採用担当者は履歴書の内容を見て、採用・不採用の判断をするため」審査書類」でもあります。応募企業が求める能力や経験、人柄を十分に意識し見やすく分か...

会社の選び方についてですが、障害者雇用での採用実績のあるところが安心だと思います。また、面接で障害内容について触れないところも障害者雇用に慣れていない可能性があるので注意したほうがいいと感じました。

障害者雇用枠で転職して良かったこと・悪かったこと

よかったことは何より収入が安定したことです。
フルタイムではありますが、残業がほとんどないことが助かりました。

今の課題は正社員になれていない事です。
入社直後から正社員になりたいとは伝えてきたのですが、登用基準が不明瞭だったり、そもそも契約更新を判断してくれるポジションの人が毎回違ったり、契約書のフォーマットが毎回違ったり…不思議なことが多くあります。
ただ、今の上司の方が登用に向けて一緒に動いてくれているのであともう少し頑張ればなれるかな?というところです。

まとめ

万人に障害者雇用枠を進められるわけではありませんが、無理しないで働く選択肢として考えておくことも重要だと思います。私の経験談が少しでも参考になれば幸いです。

また、うつ病から復職する方法については下記の記事で網羅的に解説されています。

これから復職を考えている方は是非参考にしてみてください。

うつ病から復職する方法 職場復帰に向けた準備とサポート体制を解説 | キズキビジネスカレッジ
うつで仕事を休んでいるあなたは、そろそろ復職にむけて行動したいと考えているのではないでしょうか。うつ病からの復職を考え始めた人がすべき準備と、復職後の注意点をあわせて解説いたします。筆者自身の「うつからの復職、職場定着」までのプロセスで経験...

今回は障害者雇用枠への転職についてお話ししました。ここまで見てくださった皆さんありがとうございます。

noteもやっていますのでぜひ遊びにきてください。

タイトルとURLをコピーしました